一片の曇りなし

私は長年大手の葬儀社に務めていましたが、新しく会社を始める事とは関係なく、退職する事を

考え始めたきっかけは、私の場合二つの選択肢に迫られたからです。

それは、このままだと会社の役に立つ側から、会社にしがみ付く側になるのではないかというように

考え始めたからです。考え方は人それぞれですが、サラリーマンというのは、お客様のお役に立てて

会社に利益をもたらして、そして会社に評価されて、やりがいを感じ充実したサラリーマン生活が

送れると私は考えていました。しかし、年を重ねて行くと、段々業績も思うように上がらなくなり

若い社員にどんどん追い越されて行きます。若い人が育つ事は大変良い事ですが、そんな

若手社員達を見ていると、「自分はお客様と会社の役に立ててるのか?」自分自身に尋ねるように

なりました。このままもっと年を取ってしまえば、再就職も起業する事も難しくなる!そう考えて、

退職の道を選びました。

そして、再就職ではなく、志ある仲間とトワを始める事を決意しました。

そこには、会社勤めをしていた時には出来なかった事や、自分たちが思い描いていた、

お葬式を通して出来る最高のおもてなしと、夢がたくさん詰まっていました。

色々な道を選択する中で、反省はたくさんしてきました。しかし、私達は後悔はしていません。

何故なら、トワを始めていなければ会えなかった数えきれない人たちに出会う事ができました。

そして、全身がふるえるような、数多くの温かい最高の送りの儀式のお手伝いをさせていただけたからです。

だから、どんなに大変な事があっても、その想いに一片の曇りもありません!

感謝。