仲間に会いたい

太平洋戦争の末期を潜り抜け地獄の戦火の中、多くの仲間

を亡くされ、涙ながらに母国に

帰還された偉大なるおじいちゃんが旅立たれました。

口癖は「早く仲間に会いたい!」しかし、せっかくいただ

いた命なので、生きている間は人様の

お役に立ちたいと言う思いで社会に貢献され、そして、

その命を全うされました。

生前に「葬儀は家族だけで静かに送ってほしい、

骨も拾ってやれなかった仲間もいる!わしだけ

立派な葬儀をしてもらうわけにはいかない、それで

良いんだ!」そう言い残しておられました。

静かに、愛するご家族に囲まれて、そのお姿はとても

安らかで、微笑んでおられるようでした。

70年以上の時を経て、今度は安らかな世界で多くのお仲間

に囲まれて、「やっと会えたな!遅くなって

ごめんな!」そんな声なき声が聞こえてくるような

気がしました。

戦争を知らない私達は、その想いを噛みしめ、

命ある限り、忘れずに次の世代の人たちへ語り継いで

行く使命があると改めて思わされました。

ありがとう、また会いましょう!そして

永遠に安らかに・・・・・・

感謝。