偶然の出会いで

数年前の夏、地元ではない岩国で若く旅立たれた

方の直葬をトワの和室で執り行いました。

出棺時間が迫った時、トワの奥のホールで別の

喪家様の枕経のお勤めが始まっていました。

和室で待機されていた、ご親族様から

「突然なんですが、今、奥でお経を唱えて

おられるお坊さんに、5分でも3分でもいいから、

最後にお経を唱えてもらえませんか?」と言われ、

ご住職にご説明をしたところ

「喜んでお勤めさせていただきますよ」と言って

いただき、宗派も違っていたのですが、最後の

お勤めをいただきました。しかも、お盆勤めの

お忙しい中なのですが、少し時間が空いていると

言う事で火葬場まで来ていただきました。

今日初めてお会いした、ご遺族とご住職。

最後に「悲しいとは思いますが、残られた

ご家族が一日でも早く悲しみから立ち直って、

前向きに生きて行かれる事を、仏様も亡き方も、

望んでおられます。

だから、亡き方が悲しまないよう、生き抜いて

ください。」

最後に、偶然出会ったご住職のお勤めと、

お言葉に、故人様が報われたような気が

しました。

感謝。