大往生

私達が20年以上前に葬儀の仕事に携わって、

現在に至るまでお亡くなりになられる方の年齢が

長くなった気がします。今では、100歳を超える往生は

少なくありません!

私達の長い経験の中で、以前、あるお宅から「母が自宅で

亡くなった」とのご連絡をいただいて、

ご自宅にお迎えに行きました。お亡くなりになられた方は

99歳のおばあちゃんで、ちょうど白寿のお祝いの

年でした。

数えで100歳!その方はお一人暮らしで、その前日まで

家事を自分でこなし、家には洗濯物がきれいに干してり、

夕飯を自分で作り、後片付けをされた痕跡がありました。

そして、お亡くなりになられたそのお姿は、お布団の中で

きれいに眠るように旅立たれていました。

それは、まるで声をかければ目を覚まされそうな安らかな

お姿でした。

最後まで誰の世話にもならず、人生を全うされました。

ご親族の方は、その死に様に涙が止まりません!しかし、

それは悲しい涙ではなく、感謝の涙だったような気が

します。

正に、大往生!いつか自分が死を迎えるとき、こんな最期

が迎えられたら理想だな~と思う最高の死に様でした。

きっといつものように家事をこなし、いつものように寝床

について苦しまずに、また会う世界に旅立たれたのだと

思います。そんな安らかで、穏やかなお姿でした。

また会いましょう、ありがとう・・・ 

そして、お疲れさまでした。

感謝。