死に方用意

以前、80代後半のお母様のご葬儀を

長男様ら、ごきょうだい4名様で

送られました。

生前から質素に子供たちだけで送って

ほしい、と言われていたそうです。

それは、お母様のごきょうだいは、

みんな戦争で亡くなられているそうで、

中には遺骨も帰ってこなかった

方もおられるそうです。だから、私だけ

立派な葬儀をしてもらう訳にはいかないと

言う想いで、強く質素な葬儀を希望されて

いたそうです。

最後、お別れのとき、ごきょうだい皆様で

「これで良かった、お母さんの想い通りの

葬儀が出来て良かったよね。」と、皆さんで

確かめあうように、暖かく送られました。

ごきょうだいが戦争で亡くなられた時から、

すでに「死に方」を用意されていたような

気がしました。

激動の日本を生き抜いてこられたお母様、

それを私達が語るのは、あまりにも

恐れ多く、おこがましい事です。ただ、

仕事を通じて、決して学校の授業では

勉強出来ない事を学ばせて頂いています。

最後に、お母様が永遠に安らかで

あられます事を、トワスタッフ一同

心よりお祈りいたします。

感謝。