あるお寺の御住職様は、葬儀の後、火葬場に

お勤めに上られると必ず、六地蔵様一体一体に

手を合わせお参りをされておられます。

そのお姿は正に理想的な僧侶のお姿です。

禅宗では般若心経と言う有名なお経が唱え

られます。

「色即是空、空即是色」（しきそくぜくう、

くうそくぜしき）は、仏教の心理学的な言葉で、

般若心経（はんにゃしんぎょう）という経典に

記されています。これは、大乗仏教の中でも

特に禅宗で重要視される教えであり、深い

意味を持つ言葉です。

「色」は物質的な世界や現象を指し、

「空」は無常や空性、仮の存在であることを

表します。この教えは、物質的な存在や現象が

本質的には一時的であるということを示して

います。

「色即是空」は、物質的な存在や現象が

本質的には空であり、固定された実体や

恒常性を持たないことを表しています。

つまり、すべての現象は一時的な形態であり、

永遠に変化し続けているということを指して

います。

一方、「空即是色」は、空性や仮の存在が

物質的な世界や現象と密接に結びついている

ことを示しています。すべての現象は空で

あるが、それが具体的な形として現れている

ことを意味しています。

この教えは、仏教において存在の真理を

理解するための洞察を促し、執着や固執から

解放されることを目指します。すべての現象が

一時的であると理解することで、苦しみや

執着から解放される境地に到達できると

されています。

ただし、この教えは非常に深い意味を持ち、

禅の修行や仏教の教義を深く理解するための

ものです。個々の言葉やフレーズだけでなく、

それらが指し示す真理や境地を追求する

ことが重要です。

様々な宗旨、宗派がある中で私のような凡人

にはありがたい教えを完全に理解する事は

出来ませんが、今現在お目にかかれる僧侶

お一人お一人の立ち振る舞いが宗派を超越した

教えなのかもしれないと思う今日です。

感謝。