何十年も前、私が20代前半のころ就職した会社で、

退職届を部長に提出した時の事ですが。

私は「直属の上司の○○さんの、こう言うところ

と、ああ言うところが嫌いで、もうこれ以上

我慢出来ません。」と部長に退職理由の一部始終

を話しました。

すると、部長は、「そうか、別に止めはしない

けど、今後のお前の人生のために言って

おくけど、長い人生を有意義に、楽しく、豊かに

生きて行こうと思えば、人を許し、そして

好きになる事だ！　人を大木に例えると、

遠くから見れば立派な大木も、近くで見ると、

枯れた葉っぱや、腐った枝がある、すべて完璧な

大木は一本もない、人もそうだ。

でも、その人のアラばかりを気にしてると

態度に出るし、顔に出る、結果その上司からは、

生意気だって思われて嫌われてしまう、友人にも、

彼女にも、人のアラ探しをしているうちに人は、

孤独になってしまうものだ。　そうじゃなく、

人の良いところだけを見るようにすると、

その人が好きになる、結果、あいつは可愛い

やつだ、良いやつだ、素敵な人だ、となっていく。

人を許して、好きになる事は、結局自分のため

なんだよ。

最初から社長になれれば楽だけど、そうじゃない

階段を一段、一段上がって行くんだよ。　

そうやって、あの豊臣秀吉は、農民から時の

天下人へ上りつめたんだ。」　私はそれ以来

変わりました、前職の大手葬儀社でも、先輩、

上司にかわいがられ仕事を憶える事が出来

ました。　その恩師の言葉がなかったら、

今の私は無いかも知れません。　

現在その恩師は、上場企業の代表取締役に

就任されておられます、今もお世話になって

います。

人生を変えた恩師の言葉に　
　
感謝。