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白いバラ

以前あるテレビ番組で、大変感動的なお話をして

いました。

決して裕福ではない生活の中で、仲の良いご夫婦の

ご主人がある日アルツハイマー型認知症にかかり、

時間が立つにつれ、自分の子供が誰なのか分から

なくなるほど、記憶が薄れて行く中で、ある日、

徘徊をして家に戻って来なくなりました。

警察に捜索願をだして、奥様は大変心配をされて

いました。

自宅から3㌔も離れたスパーマーケットで警察官が

ご主人を見つけました。

警察官が「家に帰りましょう」と言うと、

「あれが無いと家には帰れない!」その何かを

探しにスーパーで探すも、一件目のスーパーには

有りませんでした。

二件目のスーパーに行くと、それは有りました。

レジでお金を払おうとしてお金を出すも、

ご主人の所持金では足りませんでした。そこで、

警察官がご主人に分からないように、自分の

財布から足りないお金をレジに出し、それを買う

事が出来ました。

そして、自宅へ・・・ 奥様は「心配したじゃ

ない!」その時ご主人は、スーパーで買った物を

奥様に差出しました。それは、白いバラの花束

でした。そして、その日は母の日でした。

ご主人は結婚以来毎年、バラの花束を母の日に

奥様にプレゼントをしていたのです。

どんなに、記憶が薄れても、奥様に対する感謝と

愛情だけは、奇跡的に記憶の中に残っていたの

です。

奥様は、感動のあまり涙が止まりません!警察官の

方の計らいにも感動しました。

世の中には、不思議で素敵な物語がたくさん

あります。

私達も、仕事を通じて色々な感動のお別れを

経験しました。

生きているうちに大切な方を想いやる事は、

とても大切な事だと思います。

いつか来る、お別れの時、後悔しないために、

毎日を大切に一生懸命生きて行かなくてはならない

そんな事を考えさせられるとても良いお話でした。

感謝。

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