**南無阿弥陀仏(なむあみだぶつ)は、
浄土宗や浄土真宗を中心とする念仏宗派で
唱えられる念仏(ねんぶつ)**です。
これは、阿弥陀仏の救済にすがり、
極楽浄土へ往生することを願う意味を
持ちます。
1. 意味
• 「南無(なむ)」:「帰依する」
「尊敬する」の意味。サンスクリット語の
「ナマス(namas)」に由来。
「阿弥陀仏(あみだぶつ)」:
阿弥陀如来(無限の光と寿命を持つ仏)
を指す。
👉 「阿弥陀仏に帰依します」
「阿弥陀仏におまかせします」という意味。
2. 浄土宗・浄土真宗における位置づけ
(1) 浄土宗(法然 1133-1212)
✅ 「南無阿弥陀仏」を唱えることが
最も重要な修行(称名念仏)。
✅ 念仏を称えることで、阿弥陀仏の
本願によって極楽浄土に往生できる。
✅ ひたすら念仏を唱え、阿弥陀仏の
慈悲にすがる信仰が基本。
(2) 浄土真宗(親鸞 1173-1262)
✅ 念仏は「行(ぎょう)」ではなく、
阿弥陀仏の救済を信じる証(信心)
である。
✅ 「南無阿弥陀仏」と唱えることは、
自力の修行ではなく、阿弥陀仏の働きに
よって救われることの表れ。
✅ 念仏の回数は関係なく、阿弥陀仏の
本願を信じることが最も重要。
3. 念仏の実践
✅ お寺での読経や法要で繰り返し唱える。
✅ 個人でも日常生活で念仏を唱える
ことが推奨される。
✅ 死の間際に念仏を唱えることで、
極楽往生ができるとされる(「臨終念仏」)。
4. 関連する思想
✅ 阿弥陀仏の「本願」:「すべての人を
極楽浄土へ導く」
✅ 他力本願:「自分の力ではなく、
阿弥陀仏の力によって救われる」
✅ 称名念仏:「南無阿弥陀仏」を唱える
ことが信仰の核心
5. 「南無阿弥陀仏」を唱える意義
阿弥陀仏の慈悲に身を委ね、救いを願う。
死後、極楽浄土へ往生することを願う。
不安や苦しみを乗り越え、安心(あんじん)
を得る。
結論
「南無阿弥陀仏」は、浄土宗・浄土真宗の
根本教義であり、阿弥陀仏の救いを信じ、
極楽浄土に往生するための念仏として
唱えられます。
🙏 南無阿弥陀仏(なむあみだぶつ)

感謝。