京都という街には、不思議な“重み”が
あります。
街を歩くだけで、静かな気配を感じる
ことがあります。
それはきっと――祈りの気配です。
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■ 京都には、なぜこんなにも神社仏閣が
多いのでしょうか?
京都市内には約1,700の寺院、そして無数の
神社や祠があります。
千年という時を超えて、今なお多くの人が
手を合わせ、頭を垂れています。
その理由には、深くて美しい背景が
あります。
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1. 平安京=日本の“心臓”だったから
794年、桓武天皇によって京都に都が
移されたときから、この地は日本の政治・
文化・宗教の中心となりました。
国家の平和、疫病の鎮静、五穀豊穣――
あらゆる祈りが、神社や寺を通して天に
届けられたのです。
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2. 祈りは“国を支える力”だった
当時の貴族や天皇にとって、宗教はただの
信仰ではありませんでした。
国を守るための手段であり、希望でした。
だからこそ、数多くの神社仏閣が造られ、
祈りが重ねられ、文化として根付いて
いったのです。
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3. 奇跡的に守られた“祈りの遺産”
戦争で多くの街が焼かれた中、京都は
奇跡的に空襲を免れました。
だからこそ、何百年も前に建てられた
祈りの建築物が今も残っているのです。
訪れる人は、その静けさの中に、
昔の人の祈りを感じることができます。
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4. 京都は“祈りが集まる磁場”だった
延暦寺、南禅寺、清水寺、八坂神社、
上賀茂神社、下鴨神社…。
宗派も宗教も越えて、信仰の中心が
この街に集まりました。
そして今も、「手を合わせたくなる場所」
「静かに目を閉じたくなる空気」
が、この街には残されています。
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結びに。
葬儀とは、ある意味で“祈りの
集大成”です。
トワ家族葬ホール岩国が目指すのもまた、
ただ送るだけではなく、「ありがとう」を
祈りとして届ける場所です。
京都の神社仏閣のように、
100年先の誰かの心にも残るような――
そんな“静かで強い祈り”を、私たちも
届けていきたいと思います。


感謝。