ご葬儀を終えたあと、次に控える仏事の
ひとつに「初盆(はつぼん)」があります。
初盆とは、故人が亡くなってから初めて迎える
お盆のことで、地域によっては「新盆(にいぼん/
しんぼん)」とも呼ばれます。
では、葬儀のあと、初盆はいつ・どのように
行えば良いのでしょうか?
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【初盆は“亡くなった翌年の夏”ではない?】
実は、**初盆は「亡くなってから最初に迎える
お盆」**を指します。
つまり、命日に関係なく、四十九日が明けた後に
迎える最初のお盆が初盆となります。
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【初盆を迎えるかどうかのポイントは
「四十九日」】
初盆を迎えるかどうかは、故人のご命日とお盆の
時期との関係で決まります。
• 四十九日より前にお盆を迎える場合:その年
は「初盆に該当しない」
• 四十九日が終わった後にお盆が来る場合:
その年の夏が「初盆」となります
初盆になる?
亡くなった日 5月10日 四十九日6月28日
その年の8月が初盆に該当します。
亡くなった日 7月1日 四十九日8月19日
その年の8月は初盆に該当しない。
【初盆の時期はいつ?】
一般的に、お盆の時期は毎年8月13日〜16日。
(地域によっては7月盆のところもありますが、
多くは8月です。)
この期間に、故人の霊がこの世に戻ってくると
され、
• 精霊棚(しょうりょうだな)を設ける
• 提灯や灯明で迎える
• 僧侶を招いて読経してもらう
などの供養が行われます。
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【初盆は“特別なお盆”】
通常のお盆と異なり、初盆は
• 白提灯を用意する
• 祭壇を大きめに設ける
• 僧侶を招いて読経をお願いする
など、より丁寧な供養を行うのが一般的です。
親族や故人に縁のある方々を招いて、思い出を
語り合う場ともなります。
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【まとめ】
初盆は、葬儀後の大切な仏事のひとつです。
故人が旅立ってからまだ日が浅いからこそ、
ご家族や親しい方々が心を込めて供養する
機会でもあります。
形式にとらわれすぎず、何よりも「故人への想い」
を大切にして迎えることが何よりの供養になる
でしょう。

感謝。