「友引(ともびき)」とは、六曜(ろくよう)と
呼ばれる暦注のひとつです。大安・仏滅などと
並んで日取りを決める際に参考にされるもので、
元々は中国から伝わった考え方です。
友引の意味は「友を引く」。そのため「友を
道連れにする」などと解釈され、忌み嫌われる
ことが多く、特に「葬儀をすると故人が友を
連れていく」と恐れる風習が広まりました。
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■ しかし、根拠はまったくありません
この「友を連れていく」という考え方には、
実はまったく根拠がありません。六曜自体が
仏教とも無関係であり、科学的・宗教的な
裏付けは一切ないのです。
仏教の僧侶に尋ねても、「そんな教えはあり
ません」と答えるでしょう。仏教には
「亡くなった方が友人を道連れにする」という
考え方はなく、友引を避けること自体が宗教的
根拠を持ちません。
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■ 火葬場の休業が影響している現実
実際に「友引に葬儀が少ない」理由の一つに、
火葬場が休業している地域が多いという現実的な
事情もあります。多くの方が「友引だから避ける」
というよりも、「火葬できないから仕方なく
ずらす」という場合もあるのです。
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■ 時代とともに、柔軟な判断を
最近では、「気にしない」「空いているから
友引にした」というご家族も増えてきました。
ご高齢の方の中にはまだ不安に思う方も
いらっしゃるかもしれませんが、迷信である
ことを丁寧にお伝えすれば、納得していただける
ケースがほとんどです。
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■ 本当に大切なのは“想う心”
葬儀で一番大切なのは、「いつやるか」ではなく、
「どう送るか」です。友引だから良い悪いでは
なく、故人を想い、ご家族が納得のいく形で
送り出すことこそが、供養の本質だと私たちは
考えています。
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【まとめ】
「友引に葬儀をしてはいけない」という考え方は、
根拠のない迷信です。もちろん、ご家族や
ご親族の気持ちを尊重することも大切ですが、
必要以上に不安になる必要はありません。
トワ家族葬ホールでは、どんな日でも安心して
お見送りいただけるよう、丁寧にご案内して
おります。

感謝。