「えっ、こんなに高いの?」「でも、今さら
断れない…」
そう思いながらも、結局そのまま契約して
しまった。
――これは、葬儀を経験した多くのご遺族が
感じる“違和感”です。
葬儀業界には、今でも「相場が不透明」
「言い値で決まる」といった体質が残っている
一方で、消費者はなかなか声を上げづらい
現実があります。今回は、なぜ葬儀費用が
高くても泣き寝入りしてしまうのか、その背景を
掘り下げてみたいと思います。
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1. 心が混乱した状態での判断
大切な人が亡くなった直後、人は冷静な判断が
できません。
「今すぐ火葬場を押さえなければ」「段取りを
決めなければ」と焦る中で、提示された見積もり
をじっくり検討する余裕がありません。
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2. 「値切るのは失礼」という日本的心理
「葬儀でお金の話をするなんて不謹慎」
「亡くなった人に失礼」といった空気が、
価格交渉の機会を奪います。
また、葬儀社側も「お金よりも気持ちを大切に」
と言いながら、高額なオプションを自然な流れで
提示してくるケースもあります。
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3. 比較できる情報が少ない
病院で紹介された業者、あるいは昔からの
付き合いのある葬儀社をそのまま利用する
ケースが多く、「ほかと比べる」という
発想すら浮かびにくい状況です。
さらに、「比較サイト」などもありますが、
実際の最終費用や追加請求の情報は載っていない
ことも多く、透明性に限界があります。
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4. クレームを出す力が残っていない
葬儀が終わった後、疲労感と喪失感でいっぱいの
中、「あの見積もりはおかしい」と声を上げる
元気がない方がほとんどです。
精神的に追い込まれた状態では、たとえ不満が
あっても、戦う余力が残っていないのが現実です。
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5. 「前例がない」「恥ずかしい」から動けない
「みんな黙って払っているのだから、自分も
そうするしかない」
そんな“沈黙の慣習”が、今でも日本の葬儀業界には
根強く残っています。たとえ「高いな」と思って
も、「変に騒いで恥をかきたくない」という
気持ちが優先されてしまうのです。
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だからこそ必要なのは「事前相談」
葬儀は、“急に起こる”ものです。
だからこそ、元気なうちに「いざというときは
どうするか」を考えておくことが、もっとも
有効な対策です。
・葬儀社を自分で選ぶ
・費用の仕組みを知っておく
・見積もりの内訳を事前に確認する
これだけでも、“泣き寝入り”からは確実に
遠ざかれます。
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最後に
葬儀で「後悔した」という声の多くは、「費用」
と「対応」に関するものです。
※ 所得税の確定申告で葬儀費用は控除になりません!
相続税の納税者に該当する方は葬儀費用は
一部控除になりますが、それに該当する方は全体の
8%から9%の方に過ぎません。
大半の方は高額な葬儀費用を実費で負担することに
なります。
形式や豪華さではなく、「納得できる送り方」を
選べるよう、今のうちから少しずつ準備して
おきましょう。
トワ家族葬ホール岩国では、納得のいく明朗な
料金と、誠実な対応を大切にしています。どんな
小さなご相談でも、お気軽にご連絡ください。

感謝。