私たちの仕事は、いつ呼ばれるかわからない。
昼夜を問わず、早朝でも深夜でも、お別れは
突然にやってきます。
そしてその“その時”に、私たちがどれだけ
真摯でいられるかが、すべてです。
世間では「365日24時間働き続けるなんて、
どうやってモチベーション保ってるの?」と
聞かれることがあります。
でも実は、「保つ」のではなく、「与えられて
いる」のです。
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それは——
人の人生の最期を託されるという責任。
この人の人生が、ここで終わるという瞬間に
立ち会わせてもらえるという使命感。
それが、力になります。
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悲しみと、祈りと、感謝と、愛が交錯する現場。
そこには、何度立ち会っても毎回違う“物語”が
あり、遺族の数だけ涙の意味があり、送り方の
数だけ「ありがとう」の形があります。
それに真正面から向き合えることは、簡単な
ようで、実はとても尊く、特別なことです。
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もちろん、疲れもあるし、眠れぬ夜もあります。
でも「今日、あの人をしっかり送れた」と
思えると、どんな疲れも、清らかに流れて
いきます。
誰かの一生を見送り、誰かの心の支えになること。
それ以上に価値ある仕事が、他にあるでしょうか。
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だから私たちは、365日24時間、この姿勢を
崩しません。
「常に誰かを想うこと」——それが、私たちの
モチベーションの源です。

感謝。