「家族だけで静かに送りたい」
そう願って家族葬を選ぶ方が、年々増えています。
しかし、その際に悩まれるのが――
“葬儀を行う前に知らせるべきか?”
**“終わってから報告する方がいいのか?”**
という点です。
この選択は、ご遺族の意志だけでなく、故人の
交友関係や地域性、職場や親戚の関係にも
左右される難しい問題です。
今日はそれぞれのパターンについて、メリット・
デメリットを整理してみましょう。
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【1】事前に会葬を断って、家族葬を行う
メリット
• 誤解や不信感を減らせる
→「お知らせは届いていたけど、ご遠慮ください
という意思だった」と理解されやすい
• 香典・供花などへの対応が事前にできる
• 式中に突然の来客がなく、落ち着いて送れる
デメリット
• 「参列したかった」と思う方には寂しさを
与える
• あえて“断る”という行為が、かえって角が
立つことも
• 情報が広まることで、一部の方が無理に来て
しまう可能性も
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【2】葬儀後に事後報告する
メリット
• 式を本当に家族だけで静かに行える
• 伝え方を工夫することで、相手に気を
遣わせずに済む
• 香典辞退なども含め、簡潔に説明できる
デメリット
• 「なぜ知らせてくれなかったのか」と不満に
感じる人もいる
• 故人と親しかった方が、心の整理をつける
機会を失うことも
• 故人の評価・人間関係の断絶を招く恐れも
ある
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まとめ
どちらが「正しい」わけではありません。
それぞれの家庭にとって「納得できる形」が
何よりも大切です。
事前に親族内で意見をそろえ、可能なら故人の
意向も確認しておくことで、トラブルを防げます。
もし迷ったら――
「この判断をしたとき、故人は微笑んでくれる
か?」
その問いかけが、きっと一番の指針になるはず
です。

感謝。