葬儀のあと、多くの方が悩まれることのひとつに
「香典返しはいつ渡すべきか?」という問題が
あります。
結論から言えば、どちらでも間違いではあり
ません。
ただし、それぞれに向き・不向きがあり、
地域性や家族の意向によっても変わります。
今日は、「即日返し」と「四十九日後に返す」
二つのパターンの違いと、選び方のポイントを
お伝えします。
⸻
【即日返し(当日返し・当日返礼)】
メリット
• その場でお返しするため、手間や負担が
少ない
• 香典帳の整理や後日発送の手配が不要
• 参列者も受け取り忘れがなく、お互い
スムーズ
デメリット
• 一律の品物になるため、香典額に応じた
調整ができない
• 高額の香典には別途後返しが必要になる
ことも
• 故人の供養を四十九日まで丁寧に行いたい
家には合わないことも
⸻
【四十九日返し(忌明け返し)】
メリット
• 香典額に応じて適切な品を選べる
• 故人の供養が一区切りついた節目として
意味を持たせられる
• ゆっくりお礼状や品物を選ぶ時間がある
デメリット
• 時間が空くため、お礼が遅くなった印象を
与える場合も
• 香典帳の整理や住所確認、発送作業など
手間がかかる
• 高齢の方や遠方の方には届くまで不安を
与える可能性も
⸻
【どちらが良いのか?】
• 簡略にしたい、参列者が多い、事務作業を
減らしたい場合:→ 即日返し
• しっかりとしたお礼をしたい、香典額に
幅がある、丁寧な印象を重視したい場合:
→ 四十九日返し
実際には、「基本は即日返し+高額香典者に
後日追加返礼」というハイブリッド型を選ぶ
ご家庭も多くなっています。
⸻
最後に
大切なのは、「返すタイミング」よりも「感謝の
気持ちをきちんと伝えること」。
マナーや慣習にとらわれすぎず、故人と
ご家族らしいスタイルでお返しを選ぶことが、
何よりも心のこもった香典返しになるはずです。

感謝。