お経や念仏でよく耳にする「南無(なむ)」と
いう言葉。
たとえば「南無阿弥陀仏(なむあみだぶつ)」
「南無妙法蓮華経(なむみょうほうれんげ
きょう)」などがあります。
この「南無」とは、**インドの古語「ナマス
(namas)」**の音写で、意味は──
「まかせます」
「身も心もすべて委ねます」
という、**信頼と帰依(きえ)**を表す言葉です。
⸻
■ 何に「まかせる」のか?
「南無阿弥陀仏」であれば、阿弥陀仏のはたらき
にまかせる。
「南無釈迦牟尼仏」であれば、お釈迦様の教えに
まかせる。
つまり、仏さまの救いを疑わず、すべてを
ゆだねる心が「南無」なのです。
⸻
■ なぜ“まかせる”ことが救いなのか?
私たちはつい、「自分でなんとかしよう」と力み
がちです。
でも人生には、自分ではどうにもできない出来事が
たくさんあります。
•愛する人との別れ
•病気や老い
•予期せぬ事故や災害
そんなとき、南無とは**「もうひとりで抱え込ま
なくていい」というメッセージ**なのです。
阿弥陀さまがすでにあなたを救うと誓って
くださっている。
だから、あなたは“ただまかせればいい”のです。
⸻
■ 「信じきれない心ごと、まかせていい」
仏教では、「私は信じきれていないからダメだ」
などと悩む必要はないと教えます。
疑う心すら抱えたまま、まかせていい。
南無とは、「どんな私でも、そのままで大丈夫」
と言ってくれる言葉なのです。
⸻
■ トワ家族葬ホール岩国と「南無」の精神
トワが大切にしているのは、どんなご遺族の
気持ちも、決して否定しないことです。
「悲しみにくれる人」も、「泣けない自分に
戸惑う人」も、「前向きに送りたい人」も、
それぞれの思いを大切にしながら、まかせて
いただける存在でありたい。
トワは、南無の精神――「安心してまかせて
ください」という気持ちで、
ひとつひとつの葬儀に向き合っています。
⸻
■ 最後に
たった二文字の「南無」には、
人間の限界を受け入れ、すべてを包み込む
やさしさがあります。
自分を責めすぎないでいい。
完璧じゃなくていい。
南無――と、ただ静かに唱えることで、
心がふっと軽くなるときがあるのです。

感謝。