葬儀の仕事をしていると、お客様の心の中には
たくさんの不安があることを感じます。
「こんな形でいいのだろうか」
「本当にこれで故人に喜んでもらえるだろうか」
「何をどうしたらいいかわからない」
大切な人を見送る場面は、人生でそう何度も
経験するものではありません。
だからこそ、誰もが迷い、悩み、戸惑うもの
です。
そんな時に、私たち担当者ができることは、
すべての不安を少しずつ軽くしていくことだと
思っています。
一つひとつに耳を傾け、寄り添い、共に進んで
いく。
最後に葬儀が終わった後、お客様がポツリと、
でも確かな表情で
「あなたで良かった」
そう言ってくださる瞬間があります。
その言葉をいただけると、こちらも心の底から
ホッとします。
「ああ、この方にとって、この時間が少しでも
安心できるものになったんだな」と感じる
からです。
葬儀は形ではなく、心の通う時間だと思います。
どんなに立派な祭壇があっても、どれだけ
高価な花があっても、お客様が不安なまま
終わってしまったら、それは本当に良い
お別れとは言えません。
これからも、ひとりでも多くの方に「あなたで
良かった」と言っていただけるように、
心を込めて、お手伝いしていきたいと思います。

感謝。