荼毘(だび)に付す」
どこか荘厳で、少し古風にも感じられるこの
言葉。
しかし、私たち葬儀業界では日常的に
用いられる、とても大切な言葉です。
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● 荼毘(だび)とは?
「荼毘」とは、遺体を火葬することを
意味します。
もともとはサンスクリット語の「daha(焼く)」
という言葉が語源とされ、仏教を通じて日本に
伝わりました。
つまり「荼毘に付す」とは、故人を火葬にする、
火葬の儀にかけるという意味になります。
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● ただの火葬と、なにが違うのか?
現代では「火葬する」という言葉の方が
一般的かもしれません。
しかし「荼毘に付す」には、単に火で焼くと
いう行為以上に、尊厳や祈り、魂の旅立ちを
意味する儀式性が込められています。
それはまさに、「命を見送る儀式」としての
最後の時間。
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● 荼毘という言葉に込められた“思い”
葬儀というのは、亡くなった方を見送る儀式で
あると同時に、残された人が故人と向き合い、
別れを受け入れるための時間でもあります。
荼毘に付されるその瞬間。
炎がゆらめくその奥に、ただ「火に焼かれる」
以上の想いが存在します。
それは、生きた証に対する敬意。
それは、別れの中の感謝。
それは、「ありがとう」と言えなかった言葉を、
ようやく伝える機会かもしれません。
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● 私たちは、その“瞬間”をお守りしています。
トワ家族葬ホールでは、どんなに小さな
ご葬儀でも、その「荼毘の瞬間」を大切にして
います。
涙があってもいい。
言葉にならなくてもいい。
ただ、心をこめて。
その人らしい最期を、静かに、丁寧に、
お見送りする。
それが「荼毘に付す」という言葉に込められた、
本当の意味なのかもしれません。
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最後に…
「荼毘に付す」――それは、単なる火葬という
工程を超えて、命と向き合い、人生を讃える
儀式。
私たちは、そんな一つひとつのご葬儀に、
心をこめて向き合っています。
ご不安なことがあれば、どうぞいつでも
ご相談ください。
「その時」が訪れる前に、備えておけることが、
たくさんありますから。

感謝。