1. 宗派が違っても、願うことは同じ
世界には数え切れないほどの宗教や宗派が
あります。仏教、神道、キリスト教、
イスラム教…それぞれ教えや儀式、表現方法は
異なります。
しかし、根本に流れる想いはとても似て
います。
それは**「大切な人を想い、心安らぐ世界を
願う気持ち」**です。
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2. 共通する3つの心
宗派や国境を越えて、多くの宗教に共通する
考え方があります。
1. 感謝の心
生きていること、支えてくれる人々、自然や
命そのものへの感謝。
2. 敬う心
先立った方や年長者、先人への敬意。
3. つながりを大切にする心
家族や友人、地域との絆を大切にし、心を
寄せ合うこと。
これらは、どの宗派であっても否定される
ことはなく、人間らしい温かさの根本にあり
ます。
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3. 違いよりも、重なる部分を見る
宗派によって儀礼の形は違っても、
「亡くなった方を偲び、その人の生きた証を
大切にする」という想いは同じです。
例えば、
• 仏教では極楽浄土や成仏を願う
• 神道では祖霊としてお迎えする
• キリスト教では天国での再会を信じる
言葉や形は違っても、「また会いたい」
「安らかであってほしい」という願いは
共通しています。
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4. 私たちができること
葬儀の場では、宗派や信仰の違いにとらわれず、
ご遺族や参列者の気持ちを尊重することが
大切です。
形式は大切ですが、それ以上に大切なのは、
故人を想う純粋な心です。
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5. まとめ
宗派や宗教は、それぞれの文化や歴史が育んだ
大切な宝物です。
しかし、その奥に流れている想いは、
人類共通のものであり、時代や国を超えて
受け継がれています。
私たちは、その共通の想いを大切にしながら、
故人とご遺族を温かく包み込むお手伝いを
していきたいと思います。

感謝。