皆さまは「通夜(つや)」について、どのような
イメージをお持ちでしょうか。
多くの方は「葬儀の前に行う儀式」として
捉えられているかと思いますが、実は宗派に
よっては通夜を“式”とは位置づけていない
場合があります。
では、なぜそのような考え方があるの
でしょうか。
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■ 通夜の本来の意味
通夜とは本来、故人を亡くした直後に「夜を
通して遺体を守り、共に過ごすこと」を指して
いました。
昔は照明や冷却設備が整っていなかったため、
親族が交代で夜通し見守り、故人を寂しく
させないようにしたのです。
つまり、通夜は本来「儀式」ではなく
「見守りの習慣」だったのです。
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■ 宗派による解釈の違い
例えば浄土真宗など一部の宗派では、通夜を
「葬儀式の一部」とは考えず、あくまで故人と
共に過ごす時間と解釈しています。
そのため、「通夜式」という言い方はせず、
**“通夜の勤行(ごんぎょう)”**と呼ぶ
場合もあります。
宗派によっては「死を穢れとせず、すぐに
仏の世界に往生する」という教えがあり、
その立場から見ると、通夜は「儀式」ではなく
「故人への読経と寄り添いの場」となるのです。
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■ 現代における通夜
現在の葬儀では、多くの地域で「通夜式」と
いう形が一般化し、僧侶の読経・焼香・
弔問客対応が行われています。
しかしその背景には、宗派による考え方の
違いや、時代と共に形を変えてきた歴史が
あることを理解しておくことも大切です。
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まとめ
• 通夜は本来「夜通し見守る習慣」だった
• 一部の宗派では「式」ではなく「故人と
過ごす時間」と位置づける
• 現代では「通夜式」として広く行われて
いるが、宗派や地域で解釈が異なる
通夜・葬儀の形に「正解」はありません。
大切なのは、ご家族が納得できる形で故人を
見送ることです。
岩国市で家族葬をお考えの方へ、私たち
トワ家族葬ホール岩国は宗派やご希望に
合わせて柔軟に対応いたします。

感謝。