先日、喪家様の親族の子供さんにこんな質問を
されました。
「この仕事していて、幽霊なんか見たこと
ないの?」と。
私はこの仕事を長くやっていますが、正直に
言えば、目に見えないものを見たことは一度も
ありません。
ただ――もし本当に幽霊がいるのなら、
両親や兄、伯父、伯母に会いたいです。
一度でいいから、もう一度、顔を見て話が
したい。
幽霊でもいい、そう思うことがあります。
けれど、残念ながら一度も見たことはあり
ません。
もしかしたら、見えないということは、
みんなが安心して向こうの世界で暮らしている
証拠なのかもしれません。
見えないけれど、いつもそばで見守ってくれて
いるような気がします。
だから今日も、誰かの「その時」に心を込めて
寄り添う。
それが、私にできるいちばんの供養だと思って
います。

感謝。