トワ家族葬ホールにお越しいただく方々の

多くは、まだまだお元気で、人生のこれからを

楽しみにしておられます。

けれど、その中には今まさに重いご病気と

闘っておられる方もおられます。

大切な人を支えながら、毎日を懸命に生きて

おられるご家族様の姿もあります。

そんな時、私たちは言葉を探します。

けれど、どんな言葉をかければいいのか、

分からなくなることがあります。

励ましの言葉が、かえってその方の胸を

締めつけてしまうこともある。

無理に笑顔を作るよりも、そっと静かに傍に

立つことしかできない──

そんな場面に、何度も出会ってきました。

私たちも生身の人間です。

この仕事をしているからといって、強いわけ

ではありません。

明日は我が身、いつどうなるか分からないのが

人生です。

それでも、人はそれぞれの場所で、一生懸命に

生きています。

時に苦しみ、時に涙を流しながら、それでも

前を向いて歩こうとします。

だからこそ、私は思うのです。

人は、奇跡を信じる力を持っている。

その「信じる心」こそが、生きる力を生み出して

いるのだと。

私たちの仕事は、葬儀という「終わり」に

立ち会う仕事ですが、その一方で、「生きること」

を深く考えさせられる仕事でもあります。

人は誰しも、いつかは終わりを迎える。

けれど、その日が来るまでの時間をどう生きる

かで、人生の輝きはまるで違ってくるのだと

感じます。

もし今、病と向き合っている方がいらっしゃる

なら、どうか奇跡を信じてください。

奇跡とは、必ずしも病が治ることだけを

意味するのではありません。

自分を信じ、周りの人に感謝しながら一日一日を

生き抜くこと、それも立派な奇跡だと思います。

トワにお越しいただいたその瞬間が、少しでも

皆様の心の支えやお守りになりますように。

そして、今日より明日が少しでも穏やかで、

心安らぐ日になりますように。

私たちスタッフ一同、心から皆様のご健康と

ご回復をお祈り申し上げます。

どうか、生きる力を信じてください。

奇跡は、信じる人のもとに必ず訪れると、

私は信じています。

感謝。