「大は小を兼ねる」とよく言われます。
けれど最近、お問い合わせに来られた方から、
こんな声をよく耳にします。
「大きな式場を勧められて、家族だけなのに
広すぎて落ち着かなかった。」
葬儀の世界は、今まさに急速に小規模化して
います。
ほんの少し前までは、家族葬を選ぶことに
遠慮があった時代でした。
ご近所や会社関係への配慮があり、会葬を
辞退すると心無い言葉を向けられることさえ
ありました。
それが今では、家族葬は当たり前の選択に
なっています。
おそらく半数以上が家族葬と言っても大げさ
ではありません。
この流れに伴い、大きな式場の稼働率は確実に
落ちています。
300名入る式場に10名だけ。
どう考えても、不自然です。
葬儀に関しては、「大は小を兼ねる」ではなく、
**「大より小で十分」**の時代に入っています。
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新しい形が社会に浸透するには、時間がかかり
ます。
しかし、一定の数に達した瞬間、流れは一気に
加速します。
その変化に気づけなければ、お客様の
「ありがとう」にはたどり着けません。
私たちは10年先、20年先を見据えながら、
「今、目の前のお客様に最高のサービスを
届ける」
この一点だけを、ずっと大切にしてきました。
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トワには三つの式場があります。
・30名様程度の広めの式場
・20名様程度の式場
・10名様程度の和室式場
3年前は一番広い式場がよく使われていました。
しかし今、一番選ばれているのは25名様の
式場です。
次に10名様の和室式場。
数字だけを見ても、葬儀の規模は明らかに
小さくなっています。
それでも私たちは、どの規模であっても
「安くても、親切で、良い葬儀」を
変わらず提供し続けたいと考えています。
お客様に満足していただき、関係業者の
皆様にも喜んでいただき、スタッフは自分の
仕事に誇りを持つ。
こんな“きれい事”のような理想こそ、
私たちは本気で実現したいと思っています。
これからも、その理想に向かって一歩ずつ
努力を重ねていきます。

感謝。