世界的企業・ホンダを築き上げた本田宗一郎氏。
技術者としての才能はもちろん、生き方
そのものが多くの人に影響を与え続けています。
そんな偉人が、ご自身の葬儀を行わなかった──
このことをご存知でしょうか?
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■ 「社葬はするな!」本田宗一郎氏が
残した言葉
本田氏は生前、周囲にこう語っていたそうです。
「社葬はするな!
車やオートバイのおかげで生きてこれたのに、
自分の葬式で交通渋滞を起こすような迷惑は
かけられない。」
この言葉を聞いた社員、関係者は驚きを隠せ
なかったと言います。
通夜も葬儀も、弔電・献花も一切なし。
偉大な創業者が「葬式をしない」と決断する
ことは前代未聞でした。
しかし同時に、それは本田宗一郎氏らしい、
“人に迷惑をかけたくない”という信念の
表れでもありました。
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■ 葬儀の代わりに開かれた「お礼の会」
1991年、本田氏が84歳で亡くなられた年。
葬儀の代わりに行われたのは、**「お別れの会」
ではなく「お礼の会」**でした。
参加者は全員「平服」。
堅苦しさを排したラフな雰囲気で、これまでの
感謝を語り合い、故人に想いを馳せる──
本田宗一郎氏が望んだ、遺志を尊重した形での
見送りとなりました。
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■ 1991年は「散骨=自然葬」が日本で初めて
行われた年
興味深いことに、同じ1991年は日本で初めて
海洋散骨が行われた年でもあります。
従来の葬儀の形にとらわれない新しいスタイルが、
ちょうどこの頃から少しずつ社会に受け入れ
られはじめました。
• 通夜・葬儀の簡素化
• 家族葬の登場
• 自然葬・散骨の普及
• パーソナルな「お別れ会」「偲ぶ会」
今日ではさまざまな選択肢が生まれていますが、
その源流には本田氏のように「自分らしい
終わり方」を選んだ人々の存在があります。
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■ 「何もしないことを恐れろ」
本田宗一郎氏が残した有名な言葉があります。
「チャレンジして失敗を怖れるよりも、
何もしない事を怖れろ!」
この言葉は、変化が激しい現代の葬儀業にも
通じます。
ご家族の価値観、多様な生き方、そして「その
人らしさ」を大切にしたいという想い──
それらに寄り添いながら、葬儀の形も進化して
いくべきなのだと教えてくれているように
感じます。
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■ まとめ 〜“送り方”は一つではない〜
本田宗一郎氏の最期のかたちは、日本の
葬儀文化に大きなヒントを与えてくれます。
•形式ではなく想いを大切にすること
•故人の遺志を尊重すること
•その人らしい別れ方を選べる社会であること
葬儀は「こうしなければいけない」という
時代ではなくなりました。
これからも、ご家族が心から納得できる
見送りのお手伝いができるよう、トワ家族葬
ホール岩国は誠実に向き合ってまいります。

感謝。