前職でお世話になった方で50代の若さで
亡くなった先輩がいました。
私にとって「伝説のトップセールスマン」でした。
数字だけを追う人ではありません。
言葉だけが上手な人でもありません。
人の心の温度を、誰よりも正確に感じ取れる
人でした。
一緒に仕事をしていた頃、彼女の後ろ姿を見て、
「この人には敵わない」と何度思ったかわかり
ません。
それでも、不思議と悔しさはなく、
ただただ、尊敬しかありませんでした。
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彼女が本当にすごかったのは、仕事の場面だけ
ではありません。
私に初めての娘が生まれた時のことです。
誰に頼んだわけでもなく、誰かに言われたわけ
でもなく、彼女は真っ先に病院へ駆けつけて
くれました。
まだ小さな命を、本当に嬉しそうに、本当に
大切そうに見つめていた姿を、今でもはっきり
覚えています。
あの時、「この人は、仕事以前に“人”なんだ」
そう強く感じました。
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もう、この世にはいません。
でも、彼女が残したものは、数字や実績ではなく、
人の心の中に、今も生き続けています。
教わったこと、背中で示してくれたこと
何気ない一言
何気ない行動
その一つ一つが、今の私を支えています。
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人は亡くなっても、本当に大切な人は、
思い出の中で、何度でも会えるのだと思います。
今日もふとした瞬間に、彼女の笑顔が浮かび
ました。
何故なら、娘が来年結婚することになったから
少し背筋が伸びて、「よし、ちゃんとやろう」と
思えました。
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ありがとう。
あなたは、これからもずっと、私の中で生き続ける
伝説のトップセールスマンです。

感謝。