動物は、最後に残るものを一頭、一羽、一尾と
数えます。
けれど人間だけは、「一名(いちめい)」と
数えます。
これは、特攻隊員が出撃前に言い残した言葉だと
伝えられています。
命が尽きたあと、人は「数」ではなく
名前として残る存在だという意味です。
名前には、その人が生きた証が詰まっています。
どんな人生を歩んだのか誰を大切にし
どんな想いを残したのかすべてが、その名前の
中に刻まれます。
私たちは日々、「お名前」をお預かりする仕事を
しています。
決して「一件」ではなく「お一人」。
その方が生きてこられた時間、積み重ねて
こられた想い、残されたご家族の記憶。
そのすべてに敬意を払い、最後のお別れの
お手伝いをしています。
人は亡くなった瞬間に消えてしまう存在では
ありません。
呼ばれ続ける名前がある限り、語り継がれる
想いがある限り、その人は生き続けます。
だからこそ、私たちは「名前」を大切にしたい。
静かに、丁寧に、その人らしく見送ること。
それが、生きた証を守るということだと
私たちは考えています。

感謝。