頭北面西右脇臥(ずほくめんさいうきょうが)」
とは、頭を北に向け、顔を西に向け、右脇を
下にした姿のことをいいます。
これは、お釈迦様がこの世を去られた――
いわゆる“入滅”された時のお姿を表しています。
故人様を北枕にお休みいただくのは、
そのお釈迦様のお姿に少しでも近づけるため。
仏教の教えに基づいた、大切な意味があるのです。
ところが、いつの頃からか「北枕で寝るのは
縁起が悪い」と言われるようになりました。
そのため、私達生きている者は、北枕を避ける
ようになったのかもしれません。
しかし、本来の意味を知ると、北枕は決して
縁起の悪いものではありません。
むしろ――
お釈迦様が入滅された、最も尊く、最も理想的な
カタチなのです。
実際に、世界に目を向けると、「北枕は縁起が
良い」と考えられている国も多くあるそうです。
意味を知らないまま不安になるのではなく、
その背景や由来を知ることで、私達の心は少し
穏やかになるのかもしれません。
ご葬儀には、昔から受け継がれてきた一つ一つの
意味があります。
それを知ることは、故人様をより深く想い、
心を込めてお送りすることにつながっていく
のだと、私達は日々感じています。

感謝。