大正、昭和、平成と続いた
日本の激動の時代を生き抜いてこられた方々が、
尊きご生涯を全うされ静かに旅立って逝かれます。
先日お見送りをさせて頂いたおじいちゃんは、
戦争という地獄のような戦火を潜り抜け、
満身創痍で帰国されたご経験のある方でした。
多くの仲間を戦地に残し、
その後の人生を生きてこられたそうです。
生前の口癖は、
早く先に逝った仲間に会いたい。
そういつも言われていたそうです。
それでも助かった命だからこそ大切に生き、
会社のため、社会のために働き続け、
そのご生涯を立派に全うされました。
ご遺言にはこのように書かれていました。
葬儀はきょうだいだけで送ってほしい。
仲間の中には骨も拾ってもらえず、
帰ることも出来なかった者もいる。
わしだけ立派な葬儀をする事は出来ない。
質素に静かに送ってほしい。
それが最後のご遺言だったそうです。
私達はその想いに少しでも近づけるよう、
出来る限りのお手伝いをさせて頂きました。
今頃はどこか別の世界で、
先に逝かれた戦友の方々と再会を果たし、
やっと会えたな、と語り合っておられる。
そんな声なき声が聞こえてくるような、
そんな気がしてなりません。
ご生涯に心から敬意を込めて。

感謝。