人は誰しも「生まれ(生)」「老い(老)」「病
(病)」「死(死)」という四つの苦しみ――
四苦(しく)に向き合いながら生きています。
これは仏教で説かれる「生老病死」という
考え方で、まさに人生そのものとも言えます。
では、この「生老病死」を完全に回避した人物は、
果たして人類の歴史上に存在したのでしょうか?
どんな偉人も、王も、聖人も…
歴史上の偉大な人物――
たとえばブッダ(釈迦)、ナポレオン、イエス・
キリスト、織田信長、そして現代のノーベル賞
学者たちに至るまで、誰一人として「生老病死」
から逃れられた人はいません。
ブッダ自身も、王子として生まれながら「老い」
「病」「死」を目にし、それを苦と捉えて
出家した人物です。
彼ですら肉体の限界を越えることはできず、
80歳でこの世を去りました。
科学が進んでも、いのちの本質は変わらない
現代の医療は進歩し、病気の克服や延命が可能に
なりました。
しかし、それは「病」や「死」を先送りにする
手段でしかなく、完全な回避とは言えません。
「老い」を止める薬も、「死なない肉体」も、
今のところ存在していないのが現実です。
生老病死は「苦しみ」ではなく「自然の流れ」
仏教では、生老病死を「苦」として捉える一方で、
その苦しみをどう受け止め、どう向き合うかに
よって生き方そのものが変わると説きます。
つまり、「逃れられない」ものとして苦しむ
のではなく、誰もが通る道だからこそ、今この
瞬間を丁寧に生きることが大切なのです。
トワ家族葬ホール岩国からの想い
私たちは、ご葬儀を通してこの「生老病死」に
日々向き合っています。
それは、避けられない現実に対して、心を込め
て“見送る”という行為で応えることだと感じて
います。
「死」は終わりではなく、人生の締めくくりで
あり、次の命へと繋がる大切な時間。
その最後の瞬間を、悔いなく、大切に迎えられる
ように――
私たちは、常に寄り添い続けたいと願っています。
そして、やがて私達も例外なく旅立つ日が来ます。
そんな事を考えながら、いつも心の中で
「また会いましょう」
それが私達の合言葉です。

感謝。