私たちは、毎日のようにご遺族と向き合う仕事を
通して、「お葬式」というものが、少しずつ、
けれど確実に変わってきていることを感じます。
ここでは、特に大きく変化してきた3つのポイント
を振り返ってみたいと思います。
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1. ■ 葬儀の規模と費用が変わった
昔は、100人以上の参列がある**「一般葬」**が
主流でした。
受付や会葬礼状、返礼品に、料理の用意……
「お葬式はお金がかかって当然」という認識も
ありました。
しかし現在では、
•家族だけで行う「家族葬」
•通夜・葬儀を省いた「直葬」
•自宅でのお別れのみの「お別れ会」
と、小規模・低価格・シンプルな葬儀が一般的に
なりつつあります。
これは「コスト削減」のためだけではなく、
「気を遣わせたくない」「静かに送りたい」と
いうご家族の想いによるものです。
お金をかけることより、気持ちを込めることが
重視される時代になったのです。
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2. ■ 亡くなられる方の年齢が長くなった
かつては、60代・70代でのお別れも珍しく
ありませんでした。
今では、80代、90代、時には100歳超えの方も
多くいらっしゃいます。
長寿社会の中で、ご家族は「看取りの時間」や
「心の準備」を整えた上でお別れを迎えることが
増えました。
「悲しいけれど、穏やかに見送れた」
「もう十分生きてくれた、ありがとう」
そんな言葉が、ご遺族の口から自然とこぼれる
場面も少なくありません。
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3. ■ 死に対する考え方が変わった
昔は、死について口にすること自体が「縁起でも
ない」とされてきました。
葬儀やお墓の話は「後ろ向き」「避けるべき話題」
として、日常から遠ざけられていたのです。
しかし今は違います。
•事前相談をする人
•自分の終活ノートをつける人
•葬儀や供養のスタイルを自分で決めておく人
「死」をタブーとするのではなく、自然な“人生の
一部”として向き合う人が増えています。
死を知ることは、生き方を見つめることでもある
のです。
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■ 変わっていく中で、変わらないもの
時代とともに「形」は変わっても、
**「ありがとう」「おつかれさま」「また会おう
ね」**という気持ちは、いつの時代も変わり
ません。
お金をかけなくても
人をたくさん集めなくても
心からの想いがあれば、それは立派なお葬式です。
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■ トワ家族葬ホール岩国は、変化に寄り添います
私たちトワは、「昔ながらの丁寧さ」と「今の
ニーズに合った合理性」の両方を大切にして
います。
•無理をさせない
•気を遣わせない
•けれど、心が温まる
そんなお別れの時間を、一緒に考えていきたいと
願っています。
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■ 最後に
世の中は変わります。
葬儀の形も、死への向き合い方も、どんどん
変わっていくでしょう。
でも、亡くなった人を想う心だけは、
これからもずっと、変わらずにあるはずです。
その想いを、ちゃんと届けるために――
私たちは今日も、静かに寄り添っていきます。

感謝。