8月、日本には“特別な空気”が流れる季節が
あります。
それが「お盆」です。
お盆は、ご先祖さまが一時的にこの世に
帰ってくるとされる大切な期間。
都会で暮らす人も、実家に帰省したり、
お墓参りをしたり、誰もが“心のふるさと
”を想う、そんな時間です。
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【迎え火と送り火 ― 祈りのかたち】
お盆の始まりには「迎え火」を焚いて、
ご先祖さまの魂を迎え入れます。
そしてお盆が終わる頃、「送り火」を焚いて、
再びあの世へとお送りします。
その灯りには、
「今年も無事で過ごせました」
「見守ってくれてありがとう」
そんな感謝の気持ちが込められています。
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【ご先祖さまが教えてくれること】
お盆は、亡くなった人のための行事では
ありません。
“今を生きる私たち”が、大切なことを
思い出すための時間です。
家族の絆
命の尊さ
そして、日々のありがたさ。
忙しい毎日の中でつい忘れがちな、当たり前に
ある幸せ。
それを静かに教えてくれるのが「お盆」なの
かもしれません。
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【今の子どもたちにも伝えていきたい】
現代では、核家族化が進み、仏壇のある家も
少なくなってきました。
でも「手を合わせる」「感謝する」「心で
つながる」
そんな日本人らしい大切な文化は、いつまでも
残していきたいものです。
子どもたちに「命のバトンを受け継ぐ」という
感覚を伝えること。
それもまた、大人たちの役目だと思います。
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【最後に】
お盆は“亡き人に想いを馳せる”と同時に、
“今、そばにいる人を大切にしよう”と
気づかせてくれる時間です。
お仏壇に手を合わせる
お墓の雑草を抜く
ちょっと照れくさくても「ありがとう」を
伝える
そんな、小さな行動のひとつひとつが、
あなた自身の心を豊かにしてくれるはずです。

感謝。