先日、ひとりのお母様をお送りしました。
まだ幼いお子さんを残しての旅立ちでした。
生前、お母様はその子にこう言われていた
そうです。
「私は絶対に死なないからね。
もし新しいお母さんが来ても、優しくない
かもしれないからね。」
その願いは叶わず、静かにこの世を去られ
ました。
幼い少年は「死」ということがまだ分からず、
ただ静かに周囲を見つめていました。
——私たちには、何もしてあげることはでき
ません。
けれど、この小さな少年が、これからの人生を
まっすぐに、強く生きていけるように、
心の底から祈らずにはいられません。
少年にも、これから先、きっとたくさんの
出会いと、優しさが待っています。
険しい道の途中に、きれいな花が咲く日もある
でしょう。
その花を見つけながら、どうか立ち止まらずに
歩き続けてほしい。
「人の一生は、重荷を負うて、遠き道を行くが
如し」
家康の言葉のように、人生は決して楽では
ありません。
でも、その道のりの中で、人の温かさや、希望の
光に出会えることもまた、人生の宝です。
少年へ。
どうか負けずに、どうかまっすぐに、
そして何より、どうか幸せになってください。
君に——
明るい未来が訪れることを、心から祈ります。
ファイト

感謝。