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『原点の汗』

前職の互助会に勤めていた頃のことです。

営業部から葬祭部に異動し、日々葬儀の現場に

携わる中で、「本当にお客様のための葬儀とは

何か」――そんな疑問が心の奥に芽生え始めて

いました。

葬儀という仕事の尊さと同時に、どこかに

感じる違和感。

次第に、自分たちの理想とする葬儀社を

立ち上げたいという思いが強くなっていき

ました。

そんな時、かつて営業部で一緒に汗を流した

後輩の結婚式に招かれました。

久しぶりに顔を合わせた先輩・同僚・後輩たち

との会話は尽きることがなく、会場には懐かしい

笑顔と笑い声が溢れていました。

真夏のことでした。

華やかなドレスに身を包んだ女性たちは皆、

美しく輝いていました。

けれども、ふとその手に目をやると――

どの手も、真っ黒に日焼けしていました。

営業で外を走り回っていたあの頃のままの手。 

顔は化粧で隠せても、手は嘘をつかない。

一方で、葬祭部に移った私の手はすっかり

白くなっていました。

その瞬間、胸の奥で何かがチクリと痛みました。

「ああ、みんな今年の夏も、あの頃と同じ

ように汗を流して頑張っているんだな…」

そう思うと、懐かしさと同時に、自分の原点を

思い出しました。

そして私は、もう一度営業部への異動願いを

出しました。

お客様の現場の声を聞き、仲間と共に汗を流す 

日々に戻りたい――そう思ったのです。

その決意が、私の人生を大きく動かしました。

再び原点に立ち返った一年後、私は退職し、

「トワ家族葬ホール岩国」を立ち上げました。

あの結婚式で見た“日焼けした手”は、今も私の 

心に焼き付いています。 

努力と誠実さの証。

そして、“原点を忘れるな”という、神様からの

静かなメッセージのように思えてなりません。

感謝。


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