葬儀に対する価値観は、人それぞれです。
「できるだけ安くしたい」
「最後だから、きちんと送りたい」
どちらも間違いではありませんし、そこに
正解・不正解はありません。
実際の葬儀の現場では、「思ったより高かった」
と感じられる方もいらっしゃいます。
けれど――
「最後だから、まぁいいか」
そう思えて納得できる“高かった”は、時間と
ともに受け入れられていきます。
一方で、私たちが何度も目にしてきた、決して
消えない後悔があります。
それは、「本当はできたのに、してあげなかった」
という後悔です。
「もう少し、何かしてあげればよかった」
「お金の問題じゃなかったのかもしれない」
式が終わり、静かになった後に残るその想いは、
何年経っても、ふとした瞬間に胸を締めつけます。
葬儀は、やり直しができません。
追加も、取り消しもできません。
一度きりの、最後の時間です。
豪華である必要はありません。
立派である必要もありません。
けれど、できたのに、しなかったその後悔だけは、
ずっと心に残り続けます。
だから私たちは、ご家族のお気持ちを無理に
誘導することはありません。
ただ、これまで数えきれないお別れに立ち会って
きた経験の中で、後から後悔が残りやすい点、
「こうしておけば良かった」と言われることの
多い点については、あくまで一つのアドバイス
としてお伝えするようにしています。
最終的に決めるのは、いつもご家族です。
その選択が、後悔ではなく、「これでよかった」
と思えるものであってほしい。
その想いで、私たちは今日もお手伝いをして
います。

感謝。