私達は仕事柄、日々さまざまな宗派のご葬儀の
お手伝いをさせていただいています。
仏式ひとつを取っても、宗派によって考え方や
作法は異なります。
まず大きく違うのが、ご本尊様です。
ご本尊様は、その宗派にとって最も大切な拝む
対象であり、ご葬儀の中心となる存在です。
次に違うのは、飾り付けやお供え物、そして
ご導師様が使用される法具などです。
同じ「お通夜」「ご葬儀」という言葉であっても、
その中身は宗派ごとに大きく異なります。
そのため、私達が打ち合わせの際に一番最初に
確認するのは、「喪家様のご宗旨」です。
どの宗派で、どのような教えのもとでお見送りを
されるのか。
そこを間違えてしまえば、心のこもった
ご葬儀にはなりません。
私達は、そのご宗旨に従った式次第に則り、
通夜・葬儀を一つひとつ丁寧に準備していきます。
そして常に、ご導師様のご指示を仰ぎながら、
失礼のないよう進めてまいります。
ありがたいことに、この仕事を通じて、私達は
多くの学びをいただいています。
教えや作法は宗派によって違っても、故人様を
敬い、感謝し、安らかな旅立ちを願う気持ちは、
どの宗派であっても決して変わりません。
その想いに触れるたび、「ご葬儀とは形式では
なく、心なのだ」と改めて感じさせられます。
私達はまだまだ学ぶ立場です。
だからこそ、日々の一件一件を大切にしながら、
勉強と努力を重ねていきたいと思っています。
大切な方との最期のお別れの日が、少しでも
穏やかで、悔いのない時間となりますように。
その想いを胸に、これからも真摯に向き合って
まいります。

感謝。