仕事とは何でしょうか。
生活のため。
会社に貢献するため。
社会の役に立つため。
どれも正しい答えだと思います。
しかし、私が長年この世界で働いてきて感じる
ことは、「自分に向いているかどうか」
これが何よりも大切だということです。
どれだけ社会に貢献していても、どれだけ立派な
仕事をしていても、自分自身がやりがいを感じて
いなければ、長続きはしません。
仕事が楽しく、常に高いモチベーションを保ち、
毎日が充実している。
社会人として、これ以上の幸せはないのではない
でしょうか。
そんな仕事に巡り合えることこそ、社会に
貢献する第一歩だと私は思います。
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24時間365日という責任
私たちは、24時間365日、お客様の万が一に
備えて仕事をしています。
よく言われます。
「大変ですね。いつ寝ているのですか?」
「辛い仕事ですね。」
ありがたいお気遣いの言葉です。
確かに、一般的に見れば大変な仕事かもしれ
ません。
夜中に病院へお迎えに行くこともあります。
悲しみの中にいるご家族と向き合う時間も
あります。
疲れを感じたことはあります。
しかし――一度も「辛い」と思ったことはあり
ません。
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この仕事に初めて携わった時のことを、今でも
忘れません。
それは、子どもさんのお別れでした。
深い悲しみの中でお見送りが行われ、ご出棺の後、
太陽の光が川面を照らしていました。
その手前で、霊柩車にお棺をお納めし、運転手が
静かにお棺へ向かい、合掌礼拝をしました。
その光景を目の当たりにした瞬間、全身に鳥肌が
立ち、涙をこらえることが出来ませんでした。
あの日の光景は、数十年経った今でも、はっきり
と心に焼き付いています。
あの日、私の中で何かのスイッチが入りました。
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大切な人を、自分の手で満足に送ってあげられ
なかった。
その悔しさ、残心の想いが、私の原動力になって
います。
だからこそ、毎回お送りさせていただく故人様を、
自分の大切な身内だと思って向き合います。
形式ではなく、想い。
豪華さではなく、真心。
それが私たちの仕事の本質です。
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仕事は人生を決める人生の大半は仕事の時間です。
だからこそ、どんな仕事に巡り合うかで、人生は
大きく変わります。
普通に生活ができることも大切。
社会の役に立つことも大切。
しかし、「誇りを持てるかどうか」
これが最後に残るものではないでしょうか。
私は、この仕事に巡り合えたことを誇りに思って
います。
悲しみの中にあるご家族のそばで、少しでも心が
軽くなる瞬間をつくることができるなら。
それが私たちの使命だと感じています。
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今日もまた、誰かの大切な時間に立ち会えること
に感謝しながら、一日を過ごしたいと思います。
そんな私たちの想いが、少しでも届けば幸いです。

感謝。