日本の仏教の歴史の中で、最も多くの人に
親しまれている僧侶の一人が**空海**です。
弘法大師(こうぼうだいし)という名でも知られ、
今もなお多くの人々に信仰されています。
空海は真言宗の開祖であり、僧侶であるだけで
なく、書の達人、思想家、教育者、そして
土木事業にも関わった人物です。
一人の人間でありながら、日本の文化や精神に
大きな影響を与えた偉大な存在です。
空海は774年、現在の香川県に生まれました。
若い頃は役人になるために学問を学んで
いましたが、「人は何のために生きるのか」
「死とは何か」
「この世の本当の意味は何か」
という疑問を持ち、すべてを捨てて仏の道へ
入りました。
山に入り、洞窟で修行し、厳しい修行を続けながら
真理を求めたと言われています。
当時としてはとても珍しく、世の中の成功よりも
心の真実を選んだ人でした。
その後、空海は命の危険を承知で中国(唐)へ
渡ります。
当時の航海は今のように安全ではなく、命を
落とす人も多い大変危険な旅でした。
しかし空海はそこで密教という深い仏の教えを
学び、帰国後、日本に真言宗を開きました。
そして高野山を開き、多くの人に仏の教えを
伝えました。
空海の教えの中に、「この世もまた仏の世界の
中にある」という考えがあります。
つまり、人は死んで終わるのではなく、命は形を
変えながら大きな流れの中で続いていくという
教えです。
私たちは日々、人生の最期に立ち会う仕事をして
います。
悲しみの中におられるご家族様にとって、仏教の
教えはただの宗教ではなく、心を支える言葉に
なります。
葬儀は別れの場ではありますが、同時に祈りの
時間でもあります。
空海は、「今を大切に生きなさい」
ということを教えてくれているように思います。
人はいつか必ず旅立ちます。
だからこそ今日という一日を大切に生きることが
大切なのだと思います。
これからも一つ一つのご葬儀に心を込めて、
誠心誠意お手伝いさせていただきます。

感謝。