世界のホンダを創り上げた本田宗一郎氏が葬儀を
行わなかったのはご存知でしょうか?
生前に本田氏は言われていました。「社葬は
するな!車やオートバイのおかげで生きてこれた
のに大げさな式を出して、自分の葬式で交通渋滞を
起こすよな迷惑はかけられない。」そう言い残され
ていました。通夜、葬儀、弔電、献花一切なし
という前代未聞の知らせに、やはり社員、関係者は
驚きを隠せなかったそうです。ここまでの偉人が
葬儀を行わなかったのは実にまれな事だった
のではないでしょうか?1991年84歳で亡くなった
年、葬儀の代わりに行われたのが「お礼の会」
でした。
お別れの会ならぬ「お礼の会」で参加者は全員
平服というラフな服装で故人と別れを惜しみ
本田宗一郎氏の希望を叶えた、遺志を尊重した
会となったようです。
1991年といえば、日本で初めて海に散骨した
自然葬か行われた年でもあります。従来の葬儀の
形をとっぱらった新たな葬儀スタイルの始まりは、
この頃からだったと言えるのかも知れません。
「チャレンジして失敗を怖れるよりも、何も
しない事を怖れろ!」 本田 宗一郎
感謝。