火葬炉の前で
「ごめんね、お父さん……」
と、何度も何度も繰り返し、声を詰まらせながら
泣き崩れるご遺族の姿を見ました。
その声に、胸が締めつけられるようでした。
きっと、ご自身を責めておられたのでしょう。
「こんなに簡素な見送りで、本当に良かったのか」
「もっと何かしてあげられたんじゃないか」
そう思っておられたのかもしれません。
でも、私達は声を大にして伝えたい。
「ごめんね、なんて言わなくていい」 と。
大切なのは「どれだけお金をかけたか」では
ありません。
「どれだけ想いを込めたか」です。
派手な飾りや豪華な祭壇がなくても、火葬炉の
前で涙を流し、「ありがとう」「ごめんね」
「さようなら」を自分の言葉で伝えることが
できた——
それこそが、何よりの供養だと思うのです。
お父さんは、きっとこう言っておられたと
思います。
「そんなに泣くな。ありがとうな」と。
ご遺族の心に、後悔が少しでも残らないように。
その想いが、故人にちゃんと届くように。
私たちは、金額に関係なく、どのご葬儀も全力で
お手伝いしています。
だから、どうか、
「ごめんね」ではなく——
**「ありがとう」**を。

感謝。