葬儀というお仕事は、決して「出会いたくて
出会うご縁」ではありません。
本来であれば、誰にも訪れてほしくない、
悲しみの中でのご縁です。
けれども、そんな中でも「あなたで良かった」と
言っていただける瞬間があります。
それは、私たちにとって何よりも尊く、そして
何よりも励みになる言葉です。
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人の命には限りがあります。
その限りある時間の中で、誰かを想い、誰かを
支え、誰かと共に生きる。
その積み重ねの最後に訪れる「お別れ」は、
いつだって突然で、どんなに覚悟をしていても
受け止めきれないものです。
私たち葬儀に携わる者は、その「悲しみの現場」
に日々立ち会っています。
けれども、その悲しみの奥にある「愛」や
「感謝」を感じるたびに、人と人のつながりの
尊さを、改めて教えられるのです。
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「どうして自分がこんなことに…」
そうおっしゃるご遺族の方の涙に、何度も
立ち会ってきました。
その度に、私たちができることは限られて
います。
奇跡のように悲しみを消すことはできません。
でも、せめて心の整理を少しでもお手伝いできる
ように、せめて故人様が穏やかに旅立てるように、
せめてご遺族の方が「この人たちに任せて
良かった」と思えるように。
そんな「せめて」の積み重ねこそが、私たちの
使命だと思っています。
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お別れの場は、悲しみと同時に「ありがとう」が
交わされる場所でもあります。
「本当に頑張ったね」
「ずっと見守っていてね」
「ありがとう」
そんな言葉に包まれる空間を整えることができた
なら、きっと悲しみは少しだけ柔らかくなる
はずです。
そのために、どんな小さなことにも心を込めて
向き合います。
祭壇の花の一輪にも、遺影の角度にも、手渡す
お茶の温度にも――。
全ての瞬間に「想い」が宿るように。
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私たちと縁があることは、本来は喜ばしい
ことではありません。
ですが、避けられないご縁の中でも、
「あなたで良かった」と言っていただける
ご縁にしたい。
それが私たちトワ家族葬ホールの願いであり、
誇りです。
これからも、お一人おひとりの想いに寄り添い
ながら、悲しみの中に少しでも“温かさ”を
届けられるよう、誠心誠意、努めてまいります。

感謝。