中学時代、担任の先生がよく言われていました。
「ここにいる43人の仲間が、卒業したら、全員が
集まることは二度とない。
だから、友達を大切にしなさい」と。
その頃の私は、正直なところ、その言葉の意味が
よく分かっていませんでした。
毎日顔を合わせ、当たり前のように一緒に笑い、
明日も、来週も、ずっと続くものだと思って
いたからです。
けれど、卒業して数十年が経った今、あの先生の
言葉の意味が、ようやく分かってきました。
これまでに、何度か同窓会に参加しました。
けれど、確かに、全員が集まることはありません。
三分の一のクラスメイトに会えれば、多い方です。
そのたびに、「あの子は元気にしているのかな」
「彼には、あの時、悪いことをしたな」
そんな思いが、ふと胸をよぎります。
思い出話に花は咲きますが、卒業してから一度も
会っていないクラスメイトは、実はたくさん
います。
もし、今、会えたなら。
話したいことがある。
謝りたいことがある。
伝えられなかった想いがある。
あの頃は言えなかったこと、未熟だった自分
だからこそ残してしまった想いが、
今になって、静かに心に浮かんできます。
担任の先生が伝えたかったこと。
それは、「今」という時間の尊さだったのだと
思います。
当たり前のように隣にいる人が、決して当たり前
の存在ではないということ。
だからこそ、今、周りにいる人。
そして、これから出会う人を、大切にして
いきたいと思います。
いつか、別れの日が来るかもしれません。
その日がいつなのかは、誰にも分かりません。
だから、その日まで、人にやさしく、
思いやりを持って接していきたい。
決して、後悔が残らないように。
人との出会いに、心からの感謝を込めて。

感謝。