ご夫婦のどちらかが先に旅立たれた時、多くの
場合は配偶者や長男様が喪主を務められます。
長年同じ家で暮らしてこられたご家族です
から、悲しみの中でも、ご近所や親戚の皆様に
支えられながら、故人様をお送りすることが
できます。
しかし、その後、お一人になられた方が
旅立たれた時は状況が大きく変わります。
お子様が遠方に住んでおられるケースも多く、
突然帰省し、葬儀社やお寺への連絡、役所の
手続きなど、限られた時間の中で多くのことを
決めなければなりません。
また、お嬢様だけのお宅では、ご主人様で
ある娘婿様が中心となって動かれることも
少なくありません。
どこへ相談すればよいのか。
何から始めればよいのか。
戸惑われるご家族を、私たちは数多く見てき
ました。
だからこそ、「まだ元気だから」と考えるの
ではなく、元気なうちに少しだけ備えておく
ことが、ご家族への大きな思いやりになるの
ではないでしょうか。
近年は核家族化が進み、ご近所とのつながりも
以前ほどではなくなりました。
そして、「派手な葬儀は必要ない」「家族
だけで静かに送りたい」というお声が年々増え
ています。
お葬式という大切な儀式も、時代とともに確実
に変化しています。
だから私たち葬儀社も、昔のやり方にこだわる
のではなく、変化を受け入れ、ご家族
一人ひとりの想いに寄り添うことが大切だと
考えています。
大切なのは、葬儀社が形を押し付けることでは
ありません。
そのご家族にとって何が一番ふさわしいお別れ
なのかを、一緒に考え、ご提案することです。
経験は財産です。
しかし、その経験に縛られるのではなく、
時代の変化を学び続け、柔軟に対応できる
こと。
それこそが、これからの時代に本当に必要と
される葬儀社の姿ではないかと、私たちは
考えています。

感謝。