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「我や先、人や先 ― 今日という一日を大切に」

「我や先、人や先、今日とも知らず、明日とも

知らず」この言葉を耳にすると、改めて命に

ついて考えさせられます。

人は誰も、自分の人生がいつまで続くのかを

知ることはできません。

元気だから明日がある。

若いからまだ大丈夫。

そう思っていても、明日のことは誰にも分かり

ません。

葬儀の仕事を長くしていますと、昨日まで

元気だった方との突然のお別れに立ち会う 

ことがあります。

ご家族から、「もっと話をしておけば 

よかった」

「ありがとうと伝えればよかった」

そんな言葉を聞くこともあります。

私たちはつい、大切なことを後回しにします。

また今度会えばいい。いつでも話せる。

明日伝えればいい。

けれど、その「また今度」が必ず来るとは

限らないのが人生です。

だからこそ、今日という一日は尊いのだと

思います。

会いたい人には会う。

伝えたい言葉は伝える。

「ありがとう」と思ったなら、今日、その

言葉を届ける。

特別なことをする必要はありません。

一緒にご飯を食べること。

顔を見て笑うこと。

何気ない話をすること。

そんな当たり前の日常こそが、いつの日か

振り返ったとき、かけがえのない思い出になり

ます。

我や先、人や先。

順番は誰にも分かりません。

だから私は、今日という一日を大切にしたい。

そして一日の終わりに、「今日もありがとう」

そう言える人生でありたいと思います。

私たちはこれまで、この地域で多くのご家族の

お別れに立ち会ってまいりました。

一つとして同じ人生がないように、

一つとして同じお別れもありません。

涙の中にも、懐かしい思い出があり、笑顔が

あり、そしてたくさんの「ありがとう」が

あります。

葬儀とは、大切な人との最後の時間であると

同時に、その方が生きてこられた人生に

感謝を伝える時間でもあると思います。

だからこそ私たちは、ご家族のお話に耳を

傾け、その方らしいお別れを大切にして

いきたいと思っています。

そして葬儀の仕事をしているからこそ、

地域の皆さまにお伝えしたいことがあります。

大切な人がそばにいることは、決して

当たり前ではありません。

今日、顔を見ることができる。

今日、声を聞くことができる。

今日、一緒に笑うことができる。

それは本当は、とても幸せなことなのだと

思います。

どうか今日、大切な人に一言、「ありがとう」

と伝えてみてください。

いつかお別れの日が訪れたとき、悲しみだけ

ではなく、「あなたと一緒に過ごせて 

よかった」そう思える人生であってほしい。

私たちも地域の葬儀社として、これからも

一つひとつのご縁を大切にし、ご家族の想いに

寄り添いながら、心を込めてお手伝いして

まいります。

感謝。


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