以前、自宅近くで高校生とすれ違ったわずかな時間の話ですが、彼には失礼ですが、
見た目は、髪の毛をツンツン立てて、ズボンは腰の下までベルトを下げて、猫背で、目つ
きも悪く、私は心の中で「こんな子は絶対挨拶なんてしないから、こっちも無視しよう。」
と勝手に思っていました。そして、すれ違いました。すると、本当に小さい蚊の鳴くような
声で、彼の口から「ちわーすっ」と、すれ違いざまに聞こえました。それって、もしかして私に
挨拶をしてくれたの?私は、初めから挨拶なんてしてくれないと決めつけて、無視をして
いたのに、彼は一生懸命今できる精一杯の挨拶をしてくれていたのです。
私は、自分の愚かさに気づき、すぐに彼に「ごめん、今挨拶してくれたよね、ごめんね、
ありがとうね。」と彼の顔を見ながら謝りました。彼は照れ臭そうに下を向いていました。
でも、嬉しそうでした。 それ以来、どんな時でも挨拶を欠かさないようにしています。
彼に教えてもらいました。仕事で挨拶するのは当たり前ですが、少し離れると油断して
しまいます。でも、日ごろの癖が必ず出るものです。それをお客様は教えてくれません。
だから日々の習慣が大切です。一日は挨拶で始まり、挨拶で終わります。
大切な事を教えてくれた彼に 感謝。