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葬儀が終わってから始まる寂しさ

葬儀の日までは、ご家族は思っている以上に

慌ただしい時間を過ごします。

親族への連絡、葬儀の打ち合わせ、お寺様との

相談、さまざまな手続き。

悲しんでいる暇もないまま、時間だけが過ぎて

いきます。

そして葬儀が終わり、親族が帰り、家の中が

静かになったとき。

そこで初めて、大切な人がいなくなったことを

実感する方もおられます。

いつも座っていた椅子。

使っていた湯飲み。

玄関に残った靴。

何気ないものを見るたびに、もういないという

現実が胸に迫ってきます。

人は、大切な人を亡くしたからといって、

すぐにその死を受け入れられるものでは

ありません。

昨日まで一緒にいた人が、突然いなくなるの

ですから、当然のことだと思います。

葬儀には、亡くなった方を送るという意味が

あります。

しかし同時に、残された人が少しずつ別れを

受け止めていくための時間でもあります。

お顔を見て、手を合わせ、思い出を語り、

最後にお花を手向ける。

その一つひとつが、心の中でお別れをする

ための大切な時間なのだと思います。

それでも、悲しみが葬儀の日だけで終わる

ことはありません。

四十九日を迎えても、一年が過ぎても、

ふとした瞬間に思い出すことがあります。

悲しみを無理に忘れる必要はありません。

大切だったからこそ、寂しいのです。

そして、思い出すということは、その人が今も

自分の心の中で生きているということでも

あるのではないでしょうか。

葬儀が終われば、すべてが終わるのでは 

ありません。

姿を見ることはできなくても、一緒に過ごした

時間や交わした言葉は、これからも残された

人の中で生き続けていきます。

「さよなら」ではなく、「ありがとう、 

そして、また会いましょう」。

そんな気持ちで大切な人を送り出すことが

できれば、寂しさの中にも、いつか温かな

思い出が残っていくのではないでしょうか。

感謝。


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