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亡くなってから、初めて知ること

人は不思議なものです。

何十年も一緒に暮らしていた家族でさえ、

その人のすべてを知っているわけではあり

ません。

葬儀の場で、こんな話を耳にすることがあり

ます。

「お父さん、そんなことをしていたんだ」

「お母さんに、そんな友達がいたなんて」

「若い頃は、そんな人だったんですね」

家族の知らないところで、誰かを助けていた。

何十年も前の小さな親切を、今でも覚えている

人がいた。

家では無口だった人が、職場では冗談ばかり

言っていた。

一人の人間なのに、会う人によって、まるで

違う顔を持っているのです。

考えてみれば、私たちは誰もが、家族に見せる

顔、友人に見せる顔、仕事で見せる顔を持って

います。

そして、そのすべてを知っている人は、

おそらく誰もいません。

ところが、その人が亡くなったとき、不思議

なことが起こります。

それまで別々だった人生の断片が、一つの場所

に集まってくるのです。

知らなかった話を聞いて笑う。

初めて知った優しさに涙する。

そして、心の中でつぶやきます。

「あなたには、まだこんな一面があったん

ですね」

私は、葬儀にはそんな役割もあると思って

います。

亡くなった人を送るだけではなく、その人が

どんな人生を生き、どれほど多くの人の心に

存在していたのかを、残された人たちが初めて

知る場所。

人間の一生は、本人が亡くなったからと

いって、すべて語り終えられるものでは

ありません。

むしろ、本人がいなくなってから初めて語られ

る物語もあるのです。

そして、その物語を聞いた誰かが、

「自分も、あんな生き方をしてみたい」

そう思ったとしたら。

一人の人生が、また別の人生を動かしたことに

なります。

人は亡くなっても、その人の生き方まで消える

わけではないのかもしれません。

葬儀とは、一つの人生が終わったことを知らせ

る場であると同時に、その人生の続きを、

残された人たちが受け取る場でもある。

トワ家族葬ホール岩国は、そんな大切な時間

を、これからも心を込めてお手伝いしてまいり

ます。

感謝。


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