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僧侶の姿に魅せられる

あるお寺の御住職様は、ご葬儀の後、火葬場へ

お勤めに上がられると、必ず六地蔵様一体一体に

手を合わせ、丁寧にお参りをされておられます。

そのお姿を拝見するたびに、「本物の僧侶とは

こういうお方なのだろう」と感じさせられます。

決して派手ではなく、決して偉そうでもなく、

ただ静かに、自然に、故人様やご家族様、

そして仏様へ向き合っておられる。

その後ろ姿には、長年積み重ねられた修行と、

深い慈悲の心が滲み出ています。

禅宗では、「色即是空、空即是色」という有名な

言葉があります。

般若心経の中でも、特に有名な一節です。

「色」は形あるもの、この世の現象や存在。

「空」は、すべては永遠ではなく、常に

移り変わっていくという教えです。

私達人間は、どうしても目に見えるものに

執着します。

財産、地位、名誉、時には感情や過去の出来事

にも囚われてしまいます。

しかし仏教では、すべては移り変わり、

固定されたものなど無いと説かれます。

だからこそ、今この瞬間を大切に生きる事。

人とのご縁を大切にする事。

そして、感謝を忘れない事。

それが大切なのかもしれません。

正直なところ、私のような凡人には、

こうした深い教えを完全に理解する事は

到底出来ません。

ですが、今お目にかかる僧侶の皆様方の

立ち振る舞いや、ご遺族様への接し方、

故人様への向き合い方を拝見していると、

そこに宗派を超えた「教え」があるように感じ

ます。

言葉で語るだけではなく、背中で教えて 

くださる。

それが本当の僧侶のお姿なのかもしれません。

ご葬儀の現場では、日々様々な出会いがあり

ます。

その中で、私自身もまだまだ学ばせていただく 

事ばかり。

今日もまた、静かに手を合わせる御住職様の 

お姿に、大切な事を教えていただいた気が 

します。

感謝。


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