上場企業は株主によって成り立っています。
そのため、売上や利益を公表する義務があり
ます。
しかし、世の中にはそうではないにもかかわら
ず、「今年はいくら儲かった」「来年はもっと
儲ける」
そんな発信をされている方をよく見かけます。
もちろん、それは表現の自由です。
私達が批判することではありません。
しかし、商売は数字だけで成り立っているもの
ではなく、人によって成り立っているものだと
思います。
だからこそ、利益よりも大切なものがあるのでは
ないでしょうか。
例えば、イチロー選手です。
彼はお金のためだけにヒットを打ち続け、
世界記録を作ったのでしょうか。
私はそうは思いません。
野球を愛し、自分自身を極限まで高め続けた
結果として、世界記録に到達したのだと思い
ます。
もしお金だけが目的だったなら、あれほど多くの
人から尊敬される存在にはならなかった
でしょう。
また、黒田博樹さんは20億円とも言われる年俸を
捨てて広島東洋カープへ戻ってきました。
私は黒田さんとお話をしたことはありません。
しかし、残された現役生活の最後を、お世話に
なった球団とファンへの恩返しに使いたい。
そんな強い思いがあったのではないかと感じて
います。
お金だけでは説明できない決断です。
さらに、本田宗一郎さんはお金のためだけに
オートバイを作ったのでしょうか。
これも違うと思います。
人を喜ばせたい。
世界一の技術を作りたい。
その情熱があったからこそ、多くの人に愛される
会社になったのだと思います。
結果として、彼らは大きな成功を手にしました。
私達は、一流と呼ばれる人ほどお金を追いかけて
いないと感じています。
追いかけているのは使命感であり、情熱であり、
人への感謝ではないでしょうか。
そして、これは私達自身の経験でもあります。
「儲かっている」と言う人で、本当に儲かって
いる人をあまり見たことがありません。
本当に成功している人ほど、お金の話をし
ません。
むしろ、人とのご縁や感謝の話をしています。
もちろん会社経営に利益は必要です。
利益がなければ社員を守ることも、設備を維持
することもできません。
しかし、利益は目的ではなく結果だと思うの
です。
お客様に喜んでいただく。
社会のお役に立つ。
誠実に仕事を続ける。
その積み重ねの先に利益がある。
私達はこれからも、お金を追いかけるのでは
なく、お客様からの信頼を追いかけていきたい
と思います。
その結果として会社が発展するのであれば、
それが一番幸せなことだと思っています。

感謝。