私たちが若い頃、会社で教育を受けた中で、
「お客様には宗教と政治と野球の話は
してはいけない」と教えられました。
当時は、ただの接客マナーだと思っていました
が、年齢を重ねるにつれ、その教えの深さを
実感しています。
宗教には信教の自由があります。
政治には支持する政党を選ぶ自由があります。
そして野球にも、応援する球団や選手を選ぶ
自由があります。
人それぞれ価値観が違うからこそ、どれも尊重
されるべきものです。
私は広島東洋カープのファンですが、山口県
には熱心な巨人ファンの方もたくさんおられ
ます。
何気ない会話のつもりでも、お互いの思いが
強ければ、議論になってしまうこともあり
ます。
まして宗教や政治は、その人の人生観や信念、
生き方そのものに関わる話です。
葬儀という大切な時間をお手伝いさせて
いただく私たちは、自分の考えを語るのでは
なく、ご家族のお気持ちに寄り添うことが
何よりも大切だと思っています。
相手を尊重するということは、必ずしも何でも
話すことではありません。
時には「あえて話さない」ことが、一番の
思いやりになることもあります。
昔受けた教育には、時代が変わっても色あせ
ない大切な意味がありました。
今だからこそ、その教えをあらためて大切に
していきたいと思わされる今日この頃です。

感謝。